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ライヴを見た方の感想記事 3
「レヴューを書いて下さりありがとうございました(NON)」の気持ちと、
「自分を含め、知らない世代の方々に伝えたい(管理人)」の気持ちから、
このコーナーを作りました。

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第3回目は
TERMINAL JIVEhttp://blog.so-net.ne.jp/moody-fjk/) より
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『1980X 秋の陣(リイシュー)』2007-06-14

当時のフライヤーによると、日大文理の企画はヴェッダミュージックワークショップの主催で11/8.9.10の三日間、132教室に於いて入場料無料で行われた。フライヤーには出演者のほか、「奇祭!感涙!MINOR ALL STARS!」「EXPERIMENTAL MUSIC DAYS」のコピーが記されている。(ウラ面は「MINOR通信」で、オーナー佐藤氏によるMINORの収支計算と共に、ピナコテカレコード立上げの報告が記されている。以降、‘AMALGM’と題されたフリーペーパーが発行された。このフリーペーパーの趣旨は、ピナコテカの新譜情報であるが、レコメンドするミュージシャンのLIVE情報や、タメになる情報−例えばISSUE#8ではLAFMSの沿革と関連レコード紹介ナド−も掲載されていて、貴重な情報源のヒトツでもあった。)
…神大大講堂で1980年11/15~16に開催された「ELECTRIC CIRCUIT for STREET SYNDICATE」の主だった出演バンドは、LIZARD、ZELDA、AUTO—MOD、S—KEN、ZIG ZAG、水玉消防団、PRICE#1、EP—4、STAR CLUB、STIGMA、NON—BAND、午前4時、REAL… 。
東京ロッカーズを基点とすれば、早、第三世代に当たるBANDも頭角を現しはじめ(解散→新バンド結成、という構図も多く見られたが)、シーンは更なる活性化に向けて動き出している感があった。

LIZARDはこの年の秋、JUNK CONNECTIONよりEP「SA・KA・NA」をリリース(折畳み式のピクチャースリーヴ付で、‘THIS MINI ALBUM NOT PRODUCED BY J.J.BURNEL’のクレジットが。INSTANTエンジニアはREALの吉田成夫。昨年、21年を経て遂にリイシュー。)ギターに螺旋の北川哲生を迎え、モモヨ、ワカ、ベルの四人体制となり、ポリティカルな面も多分に取込んで、新たなサウンド展開へと至っていた。

ZELDAも同じく1ST EPを同レーベルよりリリース。初期の代表作‘ASH—LAH’、‘SONATE815’(宅録)、‘BE-POP’(エンケンさんのWALTZでのLIVE音源)の三曲入り。チホ、サヨコ、ヨーコ、マルの初期四人のサウンドも固まり、精力的な活動を始めた頃であった。

AUTO—MODもこの時ほとんど最初期のLIVEだったのでは?スタイリッシュなデザインのフライヤーと、バンド名のセンスには惹かれるものがありました(結局、初期に数度観たにとどまってしまったが…‘時の葬列’か…)。

EP—4、はむしろ翌年展開されたイベント(5.21)のACTIONの方が強く印象に残ってる。エレクトロ・ファンク。巧かったな。クールで格好良かったし。佐藤薫氏のキャラも印象深し。

STIGMAは筑波大の学生を中心としたバンド。ヴォーカル浅野氏のエキセントリックなパフォーマンスとリズム・ボックスの使用が印象的だった(翌年アスピリンより三曲入りソノシートをリリース。‘金属バット’‘粗大ゴミ’は特に忘れ難いチューン)。

しかし、一番印象的だったのはNON-BAND。登場したのは明け方に近かったんじゃないだろうか?会場全体に疲労感が漂い、気だるい空気の中に登場。比類なきキラりと光る音楽性で、観客を静かに惹き付けていた。一度聴いたら忘れられないNONのVOICE。女の子なんだもん、というスタンスとは一線を画した、‘女性’であることを確りと認識した地平から生み出されるNONの言葉、ビート。激しく、かつ包容力があるサウンドには評価が高かった。 数少ない音源はいまだ、愛聴盤。至宝。

また、このイベントでの一番のお目当てであった午前四時だが、このとき既にヴォーカルの高橋均は脱退しており、灰野敬二(!!)がヴォーカルとして参加している時期であった。ソレはソレとして、なのだが、やはり午前四時というバンドの真骨頂は、高橋のヴォーカルに川田良のフリーキーかつソリッドなギター、ズンと響くリズム隊が相俟って生み出す疾走感あるサウンドにあったワケで…それが、残された音源だけでしか体験出来なかったのは残念至極である。(「午前四時 ライブ・ブートレック」テレグラフ‘81年リリース/後にCD再発有。廃盤?)


また、神大学祭期間中にはMINORの常連が多数出演した「100時間劇場」なる教室を会場としてのオールナイトライブも行われた。これは、未見。
…そして、怒涛の年末に向けてまだまだ重要なイベントが開催されていったのである…

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132教室。三日間。入場無料。
おもしろくないはずがないと私にさえも簡単に想像できるこんなイベント、
お尻がムズムズする。
「EXPERIMENTAL MUSIC DAYS」
こんな試み、アイデア出したって現代ではきっとできないんじゃないか。
昔は良かった・・・とは言いたくないが、少しだけ羨ましく思ったりもするのです。
土俵が違って来てるのか、それとも私が知らないだけかもしれない。
自分でやるしかない。よし。(ナニカを決意)

TERMINAL JIVE」・ムーディFJK様、ありがとうございました。

(次回更新予定日 12/24 or 25)

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と、ここで終わるNON BAND BLOGじゃないですぞ。

今回のレヴューを書いて下さったムーディFJK様、
ありがたいことに今月も書いて下さっておりました。
ありがとうございます!

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『野生のこどもはそれがたまらない』2007-12-02

これは知らなんだ。
先々月に発売されてた二枚。
80年代初頭のCD音源は、余程の事がない限り、
即買いなんてしないのだけど、これは別格じゃ。

NON BANDが80年にリリースした「NON BANDIN’LIVE」
(2枚組ソノシート)と82年にリリースした「NON baNd」(10吋盤)に
それぞれ未発表のスタジオ、ライブ音源なんぞを加えて、
NON BANDの色褪せない魅力を今に(永劫に)伝えるべくリイシューされた逸品。
(DUでオトナ買いすれば、更に未発表のライブ音源3曲入り
〈’82年・前橋ガルシア〉のCD-Rも入手出来たりして。)

解説はいずれも地引雄一氏。そりゃそうだ。

手元には、発売当時に先輩がカセットテープに落として呉れた
「NON BANDIN’LIVE」(と言いつつ十数年前に見失ったまま)と、
NDRの付録だったソノシート「SILENCE-HI-SPEED」(SP-001)
(も一曲の収録曲は無理心中「JOSESPINE MUTZENBACHER」)、
そしてアナログ盤「NON baNd」が有りはするのだが、やはりこれは、
NON BANDに関しては、リマスタリングされた劣化しない音源を
確保しておきたかったんよね。

これで漸く80年晩秋、神大オールナイトの明け方に(記憶では)聴いて
未だ忘れ難き一曲、「BED SONG」を心置きなく聴く事が出来るんやね。
…って思うのはわたしだけ?

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嬉しいです。
こういう気持ち(劣化しない音源を確保したい)には
やはり劣化する淋しさを知らないとなれない。
素直に、純粋に、共感できる嬉しさ。

今は、なにか違う淋しさがあるような気がしてなりません。
ああ、わからなくなる進化。
こんなシメでいいものかどうかもわからなくなる・・・。
当時を知る度にわからなくなる・・・。すごい時代です。ふぅ。
by nonband | 2007-12-21 21:59 | レヴュー記事 | Comments(0)
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