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ライヴを見た方の感想記事 2
「レヴューを書いて下さりありがとうございました(NON)」の気持ちと、
「自分を含め、知らない世代の方々に伝えたい(管理人)」の気持ちから、
このコーナーを作りました。

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第2回目は
内本順一の「怒るくらいなら泣いてやる」http://ameblo.jp/junjunpa/) より
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『2006年11月25日(土) NONのソロ・ライヴのこと。』

だいぶ経っちゃったけど、やっぱり書いとこ。


11月4日(土)

下北沢・Galerie Cafe PIGAで、NON(ノン)のソロ・ライヴ。

最初に説明しておくと、NONは70年代末から東京のパンク〜ニューウェイヴ・シーンで活動してた女性ロッカーの先駆者的存在。
オリジナリティがとっても強く、なおかつポップとも言える音楽をやっていたNON BANDでベースを弾いて歌い、ゼルダなんかとともに、“女だって自分らしく音楽表現するんだ!”という姿勢を見せていた。

NON BANDの前にやってたのはマリア023というバンドで、ここには後にオートモッドを結成するジュネもいた。
が、個性(というか、あく)の強すぎるジュネとNONさんの二人がひとつのバンドで一緒にやっていくのは大変だったようで、80年代初めには別々のバンドに。
このブログで最近書いてる通り、今年になって僕は久々にオートモッドやリザードやフリクションらのライヴを続けざまに観て、そして今度はNONさんのライヴも観ることが出来たわけだけど、そこで感じるのはやはりこの世代の人たちの表現欲の強さとかタフさといったものだ。
今ある若いバンドの人たちで、20年後、30年後にも強い表現欲求を持って自分らしく音楽を続けている人が、果たしてどのくらいいるだろうか……。なんてことも考えてしまう。

当時、御茶ノ水にあるデザインスクールに通ってた僕は、毎日のようにディスクユニオンに寄り、東京のアンダーグラウンドなパンク〜ニューウェイヴの人たちの自主制作盤なんかをチェックしていた。
で、あれこれ買っては友達と持ち寄って聴きっこしてたわけだが、NON BANDが82年にテレグラフから出したレコード『NON band』は相当好きで、年月が経ってもよく聴いたりしていたものだった。


『NON baNd』(1982年)  この頃のインディ盤の傑作。


ベース、ドラム、ヴァイオリンというユニークな編成。どんだだんだん・どんだだんだんという(ちょいスリッツとかにも通じる)原初的なビート。何より舌足らずな声で自由奔放に歌うNONさんのヴォーカルがステキに個性的だった。
けれどもライヴは、僕は観たことがなかった。
NON BANDとしての活動期間は長くなく、その後NONさんがどういうことをしていたのかも僕は知らなかった。


で。
今回、たまたまEATERのウェブを見てたら、「NON、4年10ヶ月ぶりの東京ライヴ」という情報が。
東京でライヴをやるのは2002年1月のNON BAND復活ライヴ以来とのことで、そんなものがあったことにも驚いたが、とにかくこれは観ておかねばという思いに。
会場はどこかと見ると、ほお、わが街・下北沢のいつも行く北口駅近くの本屋のちょい向こうの地下のカフェじゃないですか。
ってことで、スリランカから帰国した翌日のヘロったカラダではあったが、迷いなくゴー。
入ると、人は20〜30人くらいか。
関係者(昔からのお友達や身内の人たちかな)っぽい感じの40代・50代くらいの年配の方がゆるく腰を落ち着かせ、和んで待っていた。

NONさんももう普通にいて、初めて姿を見る僕は「ああ、こういう人なのかぁ」なんて思いながら始まるのを待っていた。
NONさんはあとから入ってきたお客さんに気を使って「じゃ、あちらのお客さんが落ち着かれたら始めましょうか」とか言いつつ、自然な感じで演奏を始めて歌いだしたのだった。

歌。
それは歌だった。
人間としての根源的な歌というか、生命力がどんとあって、しっかりと自分の二本の足で大地に立っているというような、そういうたくましさと伸びやかさのある歌だった。
カラダの奥から“発したい気持ち”が声になって出てきて、それが歌となり、それが音楽になる。
そういう原初的なものが感じられた。

NONさんはしばらく前から生まれ故郷の青森県弘前に住んでいて、画家や歌人といったいろんな表現者たちと交じり合いながら、地元のライヴ・イベントに参加するなどして活動をしているとのことだった。
自分の住む場所で、自分の暮らしをし、人と触れ合って、そこからの思いが歌になる。
だから、そういう歌たちの根っこは太くて、例えば野菜のように生命力と滋養があって、人に聴かれることでまた育っていく。そういう歌を歌っているなと僕は感じた。
「家」という歌が、とりわけ印象に残った。

この日はベースの弾き語りだったが、弘前では最近、バンド形態でまたグガガっと大きい音を出すロック的なライヴもやったりすることがあるという。
ライヴが終わってからすぐ、最近バンド形態でやったライヴの模様を焼いたDVDを、その場で手売りするNONさん。
僕はそれと、2002年にリリースされていたソロ・アルバムの『ie』を買って、ほんの少しお話しをして、ジャケにサインもしていただいた。

なんだか不思議な気持ちだった。
自分にとって半ば伝説の人という位置づけでもあった人のライヴを地元でふらっと観ることが出来て、その人と話もしている、その感じ。

いつかまたバンド形態でも東京でやりたいと思うとNONさんは話していたが、ぜひ実現させてほしい。

あと、機会と載せられる場所さえあれば、じっくりお話を聞いて文にしたいとも強く思った。


『ie』(2002年/OZ DISK)

NON BAND以来、20年ぶりとなったソロ・アルバム。
僕はこれが出ていたことを今まで知らなくて、今回NONさんから直接買って初めて聴いた。
「NON復活。変らない、大きなうた。大きなこころ。」というコピーがつけられていたが、まさにそういう作品。

「あくびから おならから あたしが出てく。
むかしは涙から叫びから出てったものさ。
またその日がきても もうこわくない」

「VAGABOND」という曲の、この歌詞が好き。

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偶然に見つけ、動き、出会う、幸せ。いやっほーう!
私も『変らない、大きなうた。大きなこころ。』に出会えて良かった。
ああおもしろいな人生は。と、少しだけじっくり考えてしまいました。
20年前、30年前の意識の厚みというか、良くも悪くも貪欲なパワー。
想像できやしない・・・。
こうした形(ブログ管理人)ででも当時に触れることによって
少しでも手に入れたいと思うばかりだ・・・。

「怒るくらいなら泣いてやる」・内本順一様、ありがとうございました。

(次回更新予定日 12/11)
by nonband | 2007-12-08 21:50 | レヴュー記事 Review | Comments(0)
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