10回で終了とあらかじめ決まっていた「寛とふきたの北枕ツアー」、今年が最終回でした。
私はその10回(10年!)の途中から飛び飛びの参加でしたが、去年は2日は参加が決まっていて最終日はプログラムに入ってなかったのです。
でもなんだか、どうせなら3日通して混ざりたいなと思い、弘前マグネットではセッションに入れてもらいました。
そして今年、3日とも出てもいいよと言ってもらえて、あれこれでよれよれの日々のさなか、結果連日様々な表現に触れて、とても嬉しい日々となりました。
地方でたとえば、今回初参加ながら全日いろんな話をしてくれたアーサービナードのバックを日替わりで誰かかんかが音つけるなんてのは、なかなかチャンスがありません。
私は初日にベースをつまびき、最終日は小山内薫が津軽三味線で「かえるのうた」をやりました。レアですね。
コスモス千葉がざっくりとイメージを、進行をこしらえた上にのってそれをひろげるのはプレイヤーたち自身、自由度を生かすもころすもリアルタイムでの出演者、そして来てくれた人たちの息、という意味でずいぶんかけがえのないイベントでありました。
ふだん共演する機会のこれまでなかった人と初めて一緒に音を出す、いや音楽やるやらないじゃなくひとりひとりの表現というのは蟻いっぴきだってやってるさ、っていうかね。
北枕ツアー自体は今回で終了ですが、たくさんの人がその場で学んだしなんでも生まれる可能性はあるということ、場をつくるたいへんさにまみれながらではありましょうが、最終的によくぞ続けたと思う。そしてそこを豊かにするのはやはりエネルギーそのもの(ジャンルこそ一見違えど)であることも、この最終回でありありと見えたのではないかしら。
ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。
そして私を参加させてくれた北枕スタッフ、ありがとう。
最終日の動画をリンクしておきます。
(お金をくれたKどん〜ie NON:Bass & Vocal,Ishita Hajime:Guitar,Hakutsuru:Drums,映像:堀内克之 DJ:MONK)
ドラマーハクツルと初共演できました。リハーサルはほとんどゼロに等しくなしでしたが、大好きな映像の堀内くんともエフェクトのモンクともその場を共有したことがほんとうに嬉しいです。
https://www.youtube.com/watch?v=vc8TlhrM60Y


(Photos by Kazuhiko Nakamura)