こんにちは、NONです。
mixiの日記で畏れ多いレビューを書いてくださった「ユカリ」様(男性)からNON BANDに関するご質問をいただいたので、できる範囲でお答えしたいと思います。 順序を変えてもかまわないということでしたが、そのままで。 けっこうたくさんあるので、少しずつ分けて載せますね。 Q&Aというカテゴリも作っておくので、よかったらお気軽に質問をおよせください! --------------------------------------------------------------- ・ベースを弾きはじめた当時、スムーズに感覚を掴めましたか? それとも苦労しましたか? ----もうはるか昔もことなので記憶がおぼろ、、、。 ある晩いきなり、Worst Noise Dance to Deathというバンドから「明日のライブでベース弾かないか楽器はあるから」とお誘いを受け(ギターしか弾いたことなかった)、翌日六本木のエスケンスタジオで弾いたのが最初です。大音量のバンドで曲もなにもわからずむちゃくちゃ弾いたので、震動みたいなものしか出てなかったと思います。ベースは地響きである、と今は言えますが。苦労以前というか。 ・フリクションのレックからベースを教わっていたと訊きました。 それはどのような経緯からそうなったのでしょうか? 又、どのような感じで行われていましたか? ----特に時間をとって教わったわけではなくて、同じ日のライブに出たり近所だったのでちょこっと会った時に、基本的なアンプの使い方やエフェクトの効果についてさりげなく教えてもらうことが多かったですね。ありがたかったです。「アンプのトーンはミドルを大きくする」とか「ベースのボリュームつまみは最大にする」とか、いまだにちゃんと守っています(笑)。 ・レックからの指導以外で当時参考あるいはお手本にしていたベーシストは いますか? ----特に記憶はありません。出始めのダブとかPILはかっこいいなーと思ったのでなにか影響はあるかもしれません。 ・ティナウェイマスをどう思いますか? ----チャーミング!ベースもすごくうまくて味がある! トーキングヘッズの最初の来日のとき、かわいくて、バンド自体も「私たちと同じ地平でやっている!」と感激したことを覚えています。 ・当時ひと癖もふた癖もある男ばかりのアンダーグラウンドな世界で気後れ したりはしませんでしたか? それとも皆優しかったですか? ----ま、つっぱってましたから(笑)。ふつうにいろんな人がいましたよ。その意味では一般社会と一緒です。 こわい目にあったことは1度もありませんね。うまくなくても音楽やりたい表現したいという共通項があったからかな。 私をもちろん含め、バカはいろいろやったと思いますけど。後悔先に立たず。 ・とても可愛かったですが共演者からよく口説かれたりしませんでしたか? ----可愛くないです。口説かれません。当時のボーイフレンドから「君ってブスなんだね。」とフラれました。 ・吉祥寺マイナーというところはNONさんから見てどういった所でしたか? ----記憶がおぼろ。観客が5人の夜がありましたっけ。 オーナーだった方はいろいろご苦労されたと思います。近所からの苦情とか。 ・当時の自分と今の自分を全く別人のように感じますか? それともさほど変わっていないと思いますか? ----結局同じ人ですね。若い頃のほうが頭でっかちで自意識過剰だったのは確かですが。 今も歌っているベースを弾いている自分がいるのは、そんな始まりがあったからだとは痛感しています。バンド活動をしていなかったら今どんなことをしているか、想像がつきません。いろんなきっかけに感謝しています。 ・この時代、パンクニューウェーヴはよく「ストリート云々」理念的に 語られることが多かったように思います。 当事者としてそういったことをどう思っていましたか? くだらないか染まっていたかのどちらかで。 ----自分たちでレコードを作れる、自分たちでライブを企画できるという喜びがあったと思います。私がトーキングヘッズのライブを見て感激したように、見に聴きにいらしてくださった方々も身近に感じていたのではないでしょうか? インディーズ初期は、そうした素朴な面が強かったと思います。表現衝動が先で、みんなお金はなかったですけど、くだらなくも染まるもなく、当事者はなんかやろうとばかり思っていたと思います。 ・NON BANDのサウンドが成立した背景には山岸さんと玉垣さんとの出会いが 大きかったと思います。彼らとはそれぞれどのように出会いましたか? ----キノスケさんは、どっかのライブで別のユニット(フリージャズぽい)で出演していて、「バイオリン入れたら面白くなりそうだな」と思い、お誘いしました。そしたら続いています、ありがたいことです。 玉垣くんは公募したら来てくれました。若くて美青年(当時)で、ほんとにやるつもりかいとびびりました。そしたら続いています、ありがたいことです。 ・NON BANDのようなオリジナリティーはよっぽど勇気がないと出来ない ことのように思えます。 自分には勇気があったと思いますか? ----前のほうの答えとだぶりますが表現衝動が先で、勇気とか特に考えませんでしたね。当時のインディーズバンドはけっこうそうだったと思いますよ。 ・NON BANDのサウンドは世界的に見ても他に類をみないものです。 当時ご自分にそういった音楽を生み出している自覚はありましたか? ----いやぁ恐縮です。でも人ってみんな違うから、バンドだってみんな違うんじゃないですか?似たようなイメージをもって曲を作っても、出てくるものは違うんじゃないかな。あまり自覚はなかったような気がします。楽器も歌もうまくないから、できることするしかありませんでした。このへんがパンクですかね。 ・NONさんは歌う際、誰かをイメージしていましたか? ----当時ですか?うーん、具体的な誰かというのは記憶にないです。子どもが視る近未来というのは漠然とイメージしていましたが。 ・NON BANDのオリジナリティーの背景には人をマネるのではなく 個を重んじる東北の地域的な風土を感じる時があります。 (例:三上寛、友川かずき、矢野顕子など) どう思われますか? ----「人をマネるのではなく個を重んじる東北の地域的な風土」というのがよくわかりませんが、生まれ育った土地は自覚しなくても影響しているとは思います(先祖は四国らしいですけど!)。"Duncan Dancin'"は意識的にねぷた囃子を流用?アレンジ?しましたが。 ・当時2人が脱退した際、すぐに解散ということになりました。 ただNON BANDはNONさんが歌、歌詞、曲、ベースを担当していたわけで 音楽的なグレードは下がったとしても無理矢理存続させることも本人の 意向次第では可能だった気がします。どうですか? ----解散ではなくて休止だったんですよね。それからすごく時間がかかりましたが。 休止の後、自分なりにソロやセッションをしたのは全部無駄ではなかったと思います。無理矢理、ってあんまりよくないと思いますどんなことにせよ。結果として今がある、としか言えません。 ---------------------------------------------------------- 今回はここまで。続きは次回といたします。 写真は私の歌詞ノートです。 ここしばらく行方不明だったのがひょいと出てきたので嬉しくて載せます。
by nonband
| 2010-01-17 11:04
| NON BAND Q&A
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Comments(7)
すごい濃いインタビューですね!ユカリさんのご質問がファンならお訊きしてみたいことばかりで・・・
>フリクションのレックからベースを教わっていた このあたりなど、とても面白いです。 >「出始めのダブとかPILはかっこいいなーと思った」 あーやっぱりそうなんだー、と思いました。 まだ続きがあるとは! とても楽しみです。 歌詞ノート、とても味がありますね!これってNONさんの版画なんですよね?こういうノート、欲しいです。
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nonband at 2010-01-20 09:23
のむらさま
ありがとうございます。どうなるかわかりませんが!?まだまだ続きがあるのでお読みくださいね。できるだけお答えしたいと思っています。 歌詞ノートもうぼろぼろで、最近ぜんぜん歌ってない曲もあったりして。それより歌詞をめちゃくちゃ忘れそうな年になってきてます。トホホ。
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at 2014-10-13 18:00
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nonband at 2014-10-14 17:41
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nonband at 2014-10-15 11:24
HTさま
昨日メールしましたので、ごらんのうえ、お返事くださいね。
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at 2014-10-17 07:04
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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nonband at 2014-10-17 17:57
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