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こんにちは、NONです。
副管理人の高田氏が新宿ロフトでのライブをレビューしてくれたので、私のその時の記憶を、思い出しながら書いてみたいと思います。 前回UFOクラブでやった時には、ステージに上がる前にNON BANDとしては前代見聞の、なんていうのかな4人で円陣を組んで(笑)「よし、やるよ!」と声をかけ合ったんですが、今回はそうしたことすっかり忘れたままステージに上がり、客席を隔てるスクリーンが下りていたので急遽、あれもなんていうんでしょう、3人とそれぞれこぶしをくっつけて「よろしくね!」と気合をいれました。 まもなくスクリーンには「NON BAND」とバンド名が映され、思いがけなく客席から迎えてくれる声が聞こえてきました。スクリーンが上がるにつれてその声が増えて、とてもとても嬉しくなりました。 スタジオを借りてのリハの時から「NON BANDはロックバンドだ、だからロックをやる」と考えていたのですが(短パンの理由です笑)、お客さんの声が更にそれに火をつけて、「私のなかにはすべての年令がある、私はババァであり子どもである」とスットコドッコイな哲学的境地にいたりました。お迎えしてくれた皆さんのおかげです。 それでは1曲ずつ、まいりましょう。 VIBTRATION ARMY 最初ギターの音が小さかったですね。キノスケさんが気合入れて弾いているのに聞こえないのがやや愉快でした。最後のほうの歌詞の途中で想定外のブレイクがばっちり決まったので、小さなズレは勝手に良しとします。ラフにやっていい曲だと思っていますから、ややドスを効かせて歌ってみました。なんてね。 Silence-Hi-Speed(これが本来の曲題です) 昔のスピードや叩き方は、特にドラムきついのです、だそうです。だから前日・前々日のリハで違うスピード感を探しました。前に「80年」と歌っていたところは今はもう2000年以上ですから「80光年」のリピートに変えました。佐々木さんのアコーディオンはキノスケさんが「ホルストの惑星?みたいのがいいんじゃないですか」とリハで提案していました。そのキノスケさんがこれまたギターをはりきってギンギンに弾いていたのですが、バイオリンに持ち替えると歓声が上がったので、本人はちょっと悔しかったとは思います。そのバイオリンが最初音が出なくて、私はベースをがんばらなきゃと思いましたが、たいしたリフは弾けないのでどうにも仕方がないです。ラストで佐々木さんがコーラスしてくれたのが(これも予定外)嬉しかった。 WILD CHILD (can't stand it) あの3拍子はシンプルなぶん難しくて、当日も最初はなかなかベースが揺れて決まらなかったのですが、だんだんトップのドェデッデのドェが「地について」きて、「これだよこれ」と思いました。ドラムと一緒に生み出すひとつの音、てけっこうだいじだとあらためて感じました。曲自体がシンプルな繰り返しなので、この曲は特に声のあり方やベースの気合を欠かさないことがポイントだなとこの頃思っています。まだもうちょっと行けるな。 QUIET SONG この曲はどんな時に作ったんだったか、よく思い出せません。けっこう古いんだけど。 アフリカの子どもをイメージしたのがきっかけだったかな。それと都会の交差点に立つ自分をシンクロさせようとしたのか。あ。思い出した。あの転換のフレーズは武蔵境の動物の大学でM氏とセッションして作ったんだ。ブラジルのロックに興味をもち始めた頃でありました。英語のリフには「みつばちのささやき」の影響がありますね。NON BANDでやるとめずらしくゆるい乗りで、他の曲となじんでるかなどうかなぁと思いますが、いかがでしょう? ひまわり ソロで歌うときにはだいたい言うのですが、ほんとの話です。若い頃はしょうもないのみすけでしたから、こんなことがありました。のみすけでなかったらひまわりに出会えなかったのかな?なんてね。今までは佐々木さんとのデュオでやっていたのですが、今回初めて後半からドラムとバイオリンが入ってくれたのが嬉しかったです。 SOLAR この曲の歌詞のほとんどは、山梨の田舎の木の下で作りました。確かかんかん照りの日で、気分が悪くなってそこで休んでたんです。 以前はベースをピックでべんべんやっていたのですが、今は指弾きなので持続音を出すのがけっこう難儀です。ほとんど親指と人差し指しか使わないし。その辺はもう、ご勘弁を、です。変換のタイミングとかは、もう何回か一緒にやったらもっとばっちりできると思う!でもエンディングの辺りでは、開放弦から空間へ音を放ちたくてフレットから手を離したとき、なんだかとても気もちがよかったです。SOLARの真髄に触れたのかもしれない、なんて。 IMMIGRANTS パンクじゃないけどハードアイテム、これもダダダの連続音が最初どうしても乱れますね。でもだんだんみんなのビートが揃ってきて、バンド感が嬉しくありました。1が4個あれば5にも6にもなるあの感じです。ロックだぜ!ですね。歌詞が多いので、歌い手としてはもっとこなしたい曲です。うまくなるとかじゃなく、さがしながら。 レコーディングでは吉田達也氏がドラムだったので、玉垣くんはスタジオリハで少し考えてました。ブレイクのところは、次にやるときはもっとばっちり決まるはず、なのだ! お金をくれたKどん 最初静かに始まって、けっきょく長い間静かで、ぐわぁっと盛り上がりたい気もちのあった私はちょっともどかしかったのです実は。でも、これは作ったときの感じは「トーキングブルース」だったので、これでいいのかもしれません(歌詞はほとんど実話です)。最後のリフはたまらず気合を入れました。すなわち次回以降目指すところとしては、最初はしばらくじわじわと、で徐々に登って最後はなにがなんだかわからないくらいへんなところへ行ってしまう、頭がぶっ飛ぶてな風にやりたいのです。佐々木さんの合いの手が好き。ブズーキがちょっと小さかったような? ie けっこう古い曲です。90年代初めくらいに作ったと思います。 NAMという今は活動していないバンドの「千の波」という曲に影響を受けています。 あっちは海でこっちは空というかな。兄弟みたいな曲ですね。あっちはもっとレイドバック。ソロも含め、何度も歌ってきた曲ですが、シンプルなのである意味難しい。 NON BANDでは数回しか演奏していないのですが、サイケ?な感じが出せるのが嬉しいです。首がだんだん上向いていくような?玉垣くんのドラミングは毎回違い、今回は後半からの頭打ちの連打が背中から力強く入ってきて励まされました。 前日のリハではエンディングをだんだん早くして、ギュールルルっと盛り上がって終わろう!なんて話していたのですが、私(だけ?)すっかり忘れてしまい、あっと思い出して慌てて暴れましたが時すでに遅し、まったく息が合わず、お笑いバンド的に終わってしまったのは、メンバー全員の隠れた素性丸出しといったところでしょうか。 サポートで参加し続けてくれている佐々木さんを当然含め、長かった休止期間を経て再会したメンバーは、私にとってかけがえのない存在です。もう体は若くないから、ともかく病気や怪我をせず、共にできるところまで進んでいきたいです。 今回やっていない曲もいろいろあるので、今年またいっしょにできたらいいなと思います。 そして新宿ロフト。 以前と場所は変わりましたが、ほんとうにロック的な店(音)だと思いました。 NON BANDを再開してから出演させていただいたマンダラ2もUFOクラブも素敵なライブハウスですが、音的には今まででいちばんやりやすかったです。ありがとうございました。またステージに上がらせていただきたいです! そして聴きにきてくださった皆さん、ほんとうにありがとう。 聴きにこれなくてもこれまでNON BANDを好いてくださっている皆さんにも、心からありがとう。 最近初めて聴いたという若い方々にも、こんなバンドですよどうぞよろしく、と。 言葉にいえないなにかが、それぞれの生きるちからになるんだ、なり合うんだと思います。私自身、皆さんからたくさん励まされているのです。 このブログでもできるだけいろんな情報を発信していきたいと思っています。 どうぞこれからもNON BANDを応援してください。 (お願い・:ロフトライブ時の写真で載せてもいい、というのをお持ちでしたらご提供いただけませんか?レビューを書いてくれた副管理人はリアルタイムでは踊ってましたから、当方には1枚もないのです。。。)
by nonband
| 2010-01-13 08:40
| 活動報告
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Comments(2)
いつもこちらのブログの更新をたのしみにさせていただいています。
ライブ、観たかったです!Youtubeで楽しませていただいています。 昔の曲も、最近の曲も、どれもノンバンドらしくて好きです。 大阪から応援しています! 大阪までライブに来られるっていうことは…たぶん無理なのでしょうから、東京でライブがあるときに都合つけて行きたいなあと思っています。 それと… 「いんでぷっぷ」はライブでは演らないのですか? とてもノンバンドらしい曲だなと思っていました(います)。
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のむらさま
NONです。 ありがとうございます! 大阪は、以前NON BANDを元気に迎えてくれた場所なので、行けたらもちろん嬉しいです。 メンバーがそれぞれ仕事の休みがとれて、往復の交通と宿泊ができたらということになってしまいますが。そのへんが呼んでくださる方がたいへんなところですよね。 「インデプップ」はリハの時間も45分ステージの曲構成に入れることもかなわずできませんでしたが、いつかやってみたいです。当時はほとんどキングクリムゾン「レッド」の様でしたが!?今やるとさてどうなるんでしょうか。お楽しみにお待ちください。
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