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ライヴを見た方の感想記事 4
「レヴューを書いて下さりありがとうございました(NON)」の気持ちと、
「自分を含め、知らない世代の方々に伝えたい(管理人)」の気持ちから、
このコーナーを作りました。

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第4回目は
TAKE's Home Pagehttp://homepage3.nifty.com/TAKEDA/)より
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『NON、灰野敬二、吉田達也 2000/1/12東高円寺UFO CLUB』

2000年最初のライヴは、NON BANDのNON(vo,b)に灰野、吉田を加えた3人によるライヴです。この組み合わせは昨年弘前で行われたライヴ以来2度目。会場のUFO CLUBはフロアの前のほうが座って見れるくらいのほどほどの入り。普段は実家の青森で主婦業をやっているNONの関係者か、小さな子供連れの姿も見られました。

昨年のライヴではソロをそれぞれやってから3人による演奏という流れだったそうですが、今回はいきなり3人がステージに登場。吉田がリズムを刻み、それに2人がセッション風に合わせる演奏と、NONの歌とベースリフを主体にあとの2人が音を加えていく2セット20分。NONのベースは決して自己主張は強くないですが、CANを思わせる浮遊感のある反復フレーズで、3人の音のバランスは文句無し。その後灰野と吉田が下がり、NONがベース弾き語りソロを3曲演奏。メロディ・歌詞・歌声のどれを取っても実にシンプルで素朴なものです。

続いて灰野+吉田のアコースティックセット。吉田はダラブッカを使用。底を抜いてあるパーカッションで、横に抱えて穴から腕を入れ、音程を変えながら叩くことも可能。灰野は蛇使いが使用する笛と弦楽器(サズ)を使用。マイクを通さない吉田の生音と自分のアンプを通した音のバランスと取るためか、椅子に座ったまま場所をあちこち変えながら演奏します。後半はNONも加わり、3人での演奏。NONは鈴や小さなベル多数をひもで結んだものを両手で鳴らしながら歌います。ここでのNONのヴォーカリゼーションはシャーマン的なものを感じさせます。さすが青森出身? 吉田の地歌風のヴォーカルもこれまたノーマイクで加わる無国籍民族音楽セッションが、灰野の怒声一つで一気に世界が変わってしまう場面は、何度聞いてもインパクト満点。ここまで約1時間で前半終了。

後半は灰野+吉田のエレクトリック・デュオでスタート。これは前半は灰野が椅子に座って演奏する比較的抑えたスタートから、椅子を蹴ってエフェクトを踏み、痙攣アクションつき全力疾走バトルへなだれ込むおなじみの形式。吉田のドラムは他のセットでリズムをしっかり刻むプレイが多かったせいか、ここではノーリズム・手数で空間を埋め尽くす場面が多く感じられました。相変わらずテンションは最高レベルで15分弱の演奏。その後NONが入り、最初と同じ3人での演奏。NONの歌を中心にした安定感のある演奏で、音はサイケデリック/トランス・ロック色が強いもの。昨年同所で見たダモ鈴木セッションを思い出させました。ありがちなものに決してならないのはやはり灰野の音色とフレーズの特異さ故か。個人的にはこのまま3人でレコーディングに入ってもいいくらいだと思いました。アンコールでは再びアコースティックセットで3人での演奏。ここでも安定した曲展開をぶち壊さんばかりに切りこんでくる灰野のヴォイスが強力でした。後半はアンコール含め1時間弱。

前日のNON BANDは良くも悪くも80年代的な演奏だったそうですが、この日の演奏は時代性を越えた、質の高い演奏でした。とても打ち合わせ無しのオール即興とは思えません。また組み合わせも多彩でバラエティに富んでおり、早くも今年度トップクラスの内容かも。

終演後、吉田さんに話を聞きに行くと、数日前にインドネシアから帰国したばかりだとか。演奏は無し、写真撮影で行ったそうです。2月以降のライヴは3月のRUINS以外は決まっていなくて、RUINSと高円寺百景のレコーディングに入るそうです。まだ曲数が少ないのでリリースは先になりそうですが、今から楽しみです。

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年明けライヴでも共演する方々ですね。
読んでいると興奮して来ます・・・ああ楽しみで仕方ない。
どんな空間になってしまうのか・・・ああ楽しみで仕方ない。
このライヴは7年前、7年という年月などきっとあまり関係ないのだろう。
このブログを始めてから時空の不思議を考えるようになりましたが、
おそらく答えは一生出すつもりもなく不思議を味わって行くのだ。

無国籍民族音楽セッションがまた繰り広げられるのかなぁ・・・たまらん。

TAKE's Home Page」・武田様、ありがとうございました。

(次回更新予定日 1/5・・?)
by nonband | 2007-12-29 23:50 | レヴュー記事 | Comments(0)
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