「レヴューを書いて下さりありがとうございました(NON)」の気持ちと、
「自分を含め、知らない世代の方々に伝えたい(管理人)」の気持ちから、 このコーナーを作りました。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 第4回目は TAKE's Home Page(http://homepage3.nifty.com/TAKEDA/)より -------------------------------------------------- 『NON、灰野敬二、吉田達也 2000/1/12東高円寺UFO CLUB』 2000年最初のライヴは、NON BANDのNON(vo,b)に灰野、吉田を加えた3人によるライヴです。この組み合わせは昨年弘前で行われたライヴ以来2度目。会場のUFO CLUBはフロアの前のほうが座って見れるくらいのほどほどの入り。普段は実家の青森で主婦業をやっているNONの関係者か、小さな子供連れの姿も見られました。 昨年のライヴではソロをそれぞれやってから3人による演奏という流れだったそうですが、今回はいきなり3人がステージに登場。吉田がリズムを刻み、それに2人がセッション風に合わせる演奏と、NONの歌とベースリフを主体にあとの2人が音を加えていく2セット20分。NONのベースは決して自己主張は強くないですが、CANを思わせる浮遊感のある反復フレーズで、3人の音のバランスは文句無し。その後灰野と吉田が下がり、NONがベース弾き語りソロを3曲演奏。メロディ・歌詞・歌声のどれを取っても実にシンプルで素朴なものです。 続いて灰野+吉田のアコースティックセット。吉田はダラブッカを使用。底を抜いてあるパーカッションで、横に抱えて穴から腕を入れ、音程を変えながら叩くことも可能。灰野は蛇使いが使用する笛と弦楽器(サズ)を使用。マイクを通さない吉田の生音と自分のアンプを通した音のバランスと取るためか、椅子に座ったまま場所をあちこち変えながら演奏します。後半はNONも加わり、3人での演奏。NONは鈴や小さなベル多数をひもで結んだものを両手で鳴らしながら歌います。ここでのNONのヴォーカリゼーションはシャーマン的なものを感じさせます。さすが青森出身? 吉田の地歌風のヴォーカルもこれまたノーマイクで加わる無国籍民族音楽セッションが、灰野の怒声一つで一気に世界が変わってしまう場面は、何度聞いてもインパクト満点。ここまで約1時間で前半終了。 後半は灰野+吉田のエレクトリック・デュオでスタート。これは前半は灰野が椅子に座って演奏する比較的抑えたスタートから、椅子を蹴ってエフェクトを踏み、痙攣アクションつき全力疾走バトルへなだれ込むおなじみの形式。吉田のドラムは他のセットでリズムをしっかり刻むプレイが多かったせいか、ここではノーリズム・手数で空間を埋め尽くす場面が多く感じられました。相変わらずテンションは最高レベルで15分弱の演奏。その後NONが入り、最初と同じ3人での演奏。NONの歌を中心にした安定感のある演奏で、音はサイケデリック/トランス・ロック色が強いもの。昨年同所で見たダモ鈴木セッションを思い出させました。ありがちなものに決してならないのはやはり灰野の音色とフレーズの特異さ故か。個人的にはこのまま3人でレコーディングに入ってもいいくらいだと思いました。アンコールでは再びアコースティックセットで3人での演奏。ここでも安定した曲展開をぶち壊さんばかりに切りこんでくる灰野のヴォイスが強力でした。後半はアンコール含め1時間弱。 前日のNON BANDは良くも悪くも80年代的な演奏だったそうですが、この日の演奏は時代性を越えた、質の高い演奏でした。とても打ち合わせ無しのオール即興とは思えません。また組み合わせも多彩でバラエティに富んでおり、早くも今年度トップクラスの内容かも。 終演後、吉田さんに話を聞きに行くと、数日前にインドネシアから帰国したばかりだとか。演奏は無し、写真撮影で行ったそうです。2月以降のライヴは3月のRUINS以外は決まっていなくて、RUINSと高円寺百景のレコーディングに入るそうです。まだ曲数が少ないのでリリースは先になりそうですが、今から楽しみです。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 年明けライヴでも共演する方々ですね。 読んでいると興奮して来ます・・・ああ楽しみで仕方ない。 どんな空間になってしまうのか・・・ああ楽しみで仕方ない。 このライヴは7年前、7年という年月などきっとあまり関係ないのだろう。 このブログを始めてから時空の不思議を考えるようになりましたが、 おそらく答えは一生出すつもりもなく不思議を味わって行くのだ。 無国籍民族音楽セッションがまた繰り広げられるのかなぁ・・・たまらん。 「TAKE's Home Page」・武田様、ありがとうございました。 (次回更新予定日 1/5・・?)
by nonband
| 2007-12-29 23:50
| レヴュー記事
|
Comments(0)
|
カテゴリ
はじめに Introductionライヴ情報 Live schedule 活動報告 Activity report 音源情報 Sound source 物販 Product sales ライヴ映像・音声 Video&audio レヴュー記事 Review バンド経歴 Profile インタビュー Interview NON BAND Q&A SONGS :Lyrics English site OLD PHOTOS OTHERS :Essay etc. リンク集 Link 管理人より From webmaster 以前の記事
2024年 01月2023年 12月 2023年 11月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 05月 2021年 02月 2020年 12月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 04月 2020年 02月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 09月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 01月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 04月 2015年 02月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 02月 2013年 12月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 05月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||